京丹波町の家 House in Kyoutanba

Funaigun Kyotanba-chou Kyoto 2015 build a house

京丹波の家 京都府船井郡 2016 新築 

 

 

田舎暮らしがカッコイイ』

 

田舎を楽しむ

 

京都府の中丹と言われ、ちょうど真ん中に位置する船井郡京丹波町。

最近南北を縦断する『京都縦貫道路』が開通し、これまでは気軽にはなかなか行けなかった場所であったが、道路開通でひじょうアクセスが良くなり、京都市内まで車で1時間という非常に便利な場所になりました。

 

しかし周辺地域は過疎化しつつあり、子供の数も減り、地域を守る若者も減りつつある中、クライアント様ご家族はこの地に居を構えることをご決断されました。国道に面した敷地は以前畑であり、南北に長細く、国道側には雨水排水、旧道には下水を排水せねばならず、南北に約50mある敷地は非常にコスト面においても無駄が多かった。本来、敷地の形状から東西に長く、南向きの住まいが理想とされるが、今回はそのようなインフラの条件から、建物を南北に長くすることで、敷地内配管の距離を出来るだけ短くするよう計画を進めた。

 

よって、北側に雨水排水、南側に下水ということから、水回りを南側にレイアウトし、屋根も片流れでシンプルに排水出来るデザインを提案した。またこの敷地にはちょうど真ん中に高さ1mの段差があり、その位置に雨水排水を落とせるようレイアウトする必要があった。

 

それらをクリアするとどうしても面積の多い壁面が東西に向いてしまうが、東側にガソリンスタンドがあったが、西側には山が低くなり日が落ちる様子が伺えることから、この住まいのメインを西側に振り、その線状にある地元の神社を眺められる住まいとなった。

 

神社の周囲には桜が植わっており、川が流れ、お祭りの時期には提灯にあかりが灯るのが見える。常に地元と一体感のある住まいとなり、またリビングに面した広いデッキでは、近所の人や友人たちとバーベキューや、お子さんが大きくなれば、テントを張りキャンプをすることが出来る豊かな敷地。

 

ご主人待望の薪ストーブは、薪を容易に集められる田舎だからこそ味わえる贅沢。夏はバーベキューやプール、冬は薪ストーブで一家団欒。この地でしか出来ない。ライフスタイルをデザインさせて頂きました。




京丹波の家(京都府船井郡)
木造2階建住宅 在来工法


1階床面積:62.11㎡(18.79坪)
2階床面積:47.60㎡(14.40坪)
延床面積:109.71㎡(33.19坪)

 

設計・監理:設計事務所アトリエボンド
施工:大嶋建設