都野菜 鹿ヶ谷 Shishigatani

Shimogyou-ku Kyoto-city 2010 Shop design (renovation)

 

都野菜 鹿ヶ谷 (みやこやさい ししがたに) 京都市下京区

 

京野菜のブランドに疑問を持ったオーナーが、京都府下で採れた減農薬・無農薬野菜をもう一度京都のブランドとして定義づけよう!という所から、独自ブランド『都野菜』とし、その野菜を朝収穫してその日に頂けるお店をオープン。名前を伝統京野菜『鹿ヶ谷かぼちゃ』から引用した『都野菜 鹿ヶ谷』。

 

場所は四条通りを烏丸から西へ3分歩いた場所にあり、観光客とビジネスマンの多い町。観光客と女性を中心にしたターゲットに絞り、『胃・食・自由』をコンセプトに身体に良い物を採る事によって、将来の自分の美容と健康につなげようというコンセプトが明確なお店。

 

ここで建築側としては、京都らしさの中に、本来野菜をおいしく頂くにはどういう空間がふさわしいかを考え、空間のコンセプトは『毎日が収穫祭!』とし、街中であるにも関わらず、どこか農家の納屋や民家でお野菜を頂くイメージの空間デザインとした。表の四条通りにはあえて看板を設けずに、コーポレートカラーの赤色を路地に設け、そのラインに鹿ヶ谷というロゴを配置し、中に誘う仕掛けとした。

 

内部1階は野菜の綺麗な色を強調するために、あえてモノトーンで統一。2階は民家の大広間をイメージし、土壁と木の床で都会の喧噪を忘れさせるイメージに。2階に一つだけある個室は農家の納屋をイメージした小屋を配置。それぞれのシーンにあわせて使い分けられる空間とした。

 

 

 

2013.10.28閉店