Trip Hut 2024 Wooden Container Project
トリップハット 京都府綾部市 2024 新築
旅先で出会った絶景が私の風景になる
間伐材
日本にいると周囲を見渡せばどこかに山があり、木がある。そして木には良い木を成長させるために間引きが必要で、その間引かれた木を『間伐材』と言い、木や林業を学び始めた20年以上前から、間伐材の有効活用ができないかと考えて来た。
他拠点生活
10年以上前から日本全国、海外まで活動範囲が広がり出した頃、その土地でしか出会えない絶景に出会う機会が増えた。その度に『こんな場所で住めたら、こんな場所で仕事が出来たら幸せだろうな』と考えるようになり、気軽に旅先で出会った絶景に自分の場所が出来ないかを考えた。移動出来る若しくは持っていけるようなモバイル建築をイメージした。
夢の実現
そのうちモバイル建築のプロジェクトに関わることになり、間伐材で作るコンテナの構想に辿り着いた。その構想をいろんな方に話しているうちに、京都府綾部市で林道を作る会社を紹介された。それが株式会社志賀郷杜栄であり、そこから間伐材を提供していただくことが決まり、一緒にプロジェクトの実現に賛同頂く事になった。同時に同じく綾部市で以前見積りでお世話になった工務店を思い出し、知人に紹介頂きこの構想に同じく賛同頂き、3社でプロジェクトチームを作ることとなった。コロナ禍に少しずつ構想を進めて、コロナが明けたタイミングで補助金の申請が通り、トリップハットの試作を開始する事になった。
トリップハットは間伐材で出来た木製コンテナ。コンテナは住宅や店舗、オフィスや宿泊施設等、様々な用途に合わせて利用が可能。最小単位は8㎡(2.42坪)が2個。それぞれ1つずつを4tトラックに載せて現地に届け、基礎の上に連結して設置。綾部市のショールームは宿泊施設を想定しており、そのまま居住することも可能。旅先で出会った絶景や、昔から好きで住んでみたいと思った場所に、気軽に移住やセカンドハウスを持つことができる。ライフスタイの可能性が広がる、夢の詰まった木製コンテナ『 Trip Hut 』。
様々な使い方が出来ます。
別荘やセカンドハウスとしての利用や、貸別荘や民泊のような宿泊施設、小さな飲食店や雑貨店、オフィスなどのビジネスシーンでも活用出来ます。また子供が成人して夫婦2人暮らしの方や、一人暮らしのお年寄りで、家が広くて寒く生活しづらい方の終の住処にもオススメです。現在の住宅同等の断熱性があるため、夏は涼しく、冬の寒さも気にならず、最低限のエアコンや暖房で賄えるため、光熱費の負担も軽減出来ます。
基本ユニットは16㎡(4.84坪)。基本建築確認申請が必要であり、建築基準法に適合させた建物となり、登記が必要となります。
ショールームは特別仕様となっていますが、販売価格は600万円(税別)〜。工場からの距離や敷地の広さ、設置位置等の状況により異なります。
2024年近日販売、体験宿泊開始
トリップハットショールーム (京都府綾部市)
木造平屋建 在来工法
延床面積 :16.00㎡ (4.84坪)
プロデュース:設計事務所アトリエボンド
設計・監理:設計事務所アトリエボンド
施工:株式会社西村工務店
木材:株式会社志賀郷杜栄