東大阪の家 House in Higashi-osaka

Higashiosaka-city  Osaka 2013 renovation

東大阪のリノベーション 東大阪市 2013 リノベーション

 

『旅館のような住まい』

 

 

問題点

台所が使いにくい

家の中が暗い

窓はあるけど外の人の気配が気になる

設備が古くなった

使いにくい

家事動線が1〜3階まである(辛い)

 

ご要望

明るい室内

収納が沢山欲しい

老後のことも考えたレイアウト

京都の旅館のようなデザイン

成長した家族が集まれる家

お友達を招きたい

家事動線をシンプルにしたい

 

 

ご年配のご夫婦からのリノベーションのご依頼でした。

平成元年に建てられた鉄骨3階建ての1階全面と2階、3階の一部のリノベーション。生駒山を望み道路に対して東南角に位置し、東側は生活道路を挟んで堤防があり、堤防の人通りを直に感じてしまう環境です。それを除けば静かないい環境の立地。

重量鉄骨の外壁はタイルとALCパネルの塗装仕上げ。ちょうどバブルの頃に建てられたもので、内部は古くなっているものの、いいものが使われていたため当時の豪華な印象も残っていました。当時からほぼ改修されていないので、いい意味でも悪い意味でもそのままになっていました。お子さんを育てる過程で建てられているため、今となっては不要なスペースも多く、肝心の収納は少なく、動線は長いという生活し辛い環境になっていました。

 

極端なご要望はなかったのですが、これからゆっくりと生活して頂きたく、『京都の旅館のような家がいい』というご要望を軸にデザインを考えさせて頂きました。自然素材で優しくまとめていますが、床は畳以外ほぼ全面床暖房が入っており、和室の外に小さな縁側を作っていて、唯一外の気配を感じられるのですが、それ以外は小さな窓を多用して光と風を取り込んで、快適な空間を考えました。後は老後の生活が極力便利になるように、トイレ、お風呂、洗面、キッチンをコンパクトにまとめて、キッチンは突然の来客に対応出来るように、扉で閉め切れますが、天井と壁の間が空いているため来客に対応しながら家事が可能な作りとしました。シンプルですが、細部の作りが複雑なため、工期も予想以上にかかりましたが、職人さんの丁寧な仕事のおかげで日本的なシンプルな空間にまとまりました。これからの生活をゆっくりと楽しんで頂きたいと思います。